SONYのAマウントカメラのタイムラグ(レリーズタイムラグ,撮影タイムラグ)
デジタル一眼としては非常に小さいBODYである、α55(SLT-A55V)。
撮影機材:KONICA MINOLTA αSweet DIGITAL,MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8
バッテリーがEマウント用のNP-FW50であり小さく、バッテリーの持ちが悪いのが難点。
ファインダーはα77II(ILCA-77M2)など、最新のEVFに比べると質は落ちるが、私の撮影用途ではそれほど気にはならない。
気になるのは、1枚の撮影でもシャッター音が2回すること。
これは、α55(SLT-A55V)に電子先幕シャッターがないため。
後に出たα57(SLT-A57)には電子先幕シャッターが搭載され、これをONにすることで、シャッター音を1回にできる。
また、シャッターを押してから撮影されるまでのラグが非常に大きいようで、撮影後の画像を見て「?」となることが多い。
α57(SLT-A57)に比べると、明らかにラグが大きい。
EVFの反応速度にも原因があるのだろうが、かなりの先読みをしないと、動きモノの撮影は難しい。
なお、レリーズタイムラグは、以下の通り。
<レリーズタイムラグ(秒)>
・DSLR-A100:約0.11
・DSLR-A200:約0.085
・DSLR-A230:約0.1
・DSLR-A300:約0.085
・DSLR-A330:約0.1
・DSLR-A350:約0.085
・DSLR-A380:約0.1
・DSLR-A550:約0.07 マニュアルチェックライブビュー時は約0.2~0.3秒
・DSLR-A700:約0.066
・DSLR-A900:約0.063
—–以下、TLMモデル—–
・ILCA-77M2:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.09
・SLT-A33:約0.09
・SLT-A37:電子先幕シャッター[入]:約0.08 [切]:約0.09
・SLT-A55V:約 0.09
・SLT-A57:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.09
・SLT-A58:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.09
・SLT-A65V:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.09
・SLT-A77V:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.08
・SLT-A99V:電子先幕シャッター[入]:約0.05 [切]:約0.11
・レリーズタイムラグ:シャッター半押しロックから深押ししたときに露光を開始するまでの時間
・撮影タイムラグ:シャッターを一気に押し込んでから露光を開始するまでの時間
TLM(トランスルーセントミラー・テクノロジー)モデルで電子先幕シャッターをONにできる機種は、ONにした方がレリーズタイムラグは短くなる。
TLM採用モデルの初代であるα33(SLT-A33)とα55(SLT-A55V)は、電子先幕シャッターがないため、ONにできない。
そのため、レリーズタイムラグが大きくなる。
α57(SLT-A57)以降(α37を除く)の電子先幕シャッターON時は、最新のα77II(ILCA-77M2)含め、約0.05秒で横並びだ。
なお、Eマウントの方がレリーズタイムラグは短い。
<レリーズタイムラグ(秒)>
ILCE-7:電子先幕シャッター[入]:約0.02
ILCE-7R:約0.19
ILCE-7S:約0.02
ILCE-5000:約0.02
ILCE-6000:電子先幕シャッター[入]:約0.02
NEX-3:約0.1
NEX-3N:約0.02
NEX-5:約0.1
NEX-5N:電子先幕シャッター[入]:約0.02
NEX-5R:電子先幕シャッター[入]:約0.02
NEX-6:電子先幕シャッター[入]:約0.02
NEX-7:電子先幕シャッター[入]:約0.02
NEX-C3:約0.1
NEX-F3:電子先幕シャッター[入]:約0.02
最速の約0.02秒というレリーズタイムラグは、Aマウントカメラの最速(約0.05秒)の半分以下である。
撮影後の画像が遅れているのは、レリーズタイムラグだけでは語れないが。