[SONY] 日付保持用ボタン電池の交換 [ML621]

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(2026年6月)

SONYのAマウント機であるα57(SLT-A57)の日付保持設定が消える件。

■日付設定_SLT-A57

充電済の電池(NP-FM500H)を入れている間は問題ないが、電池を抜いたり、本体に入れていても電池残量がゼロになると、日付設定が消え、毎回設定する必要がある。

時間に余裕のある場合はいいとしても、出先で電池交換した際に設定するのは面倒すぎる。

α57(SLT-A57)は2012年4月の発売なので、年の初期値が「2012」となっており、2026年の現在にするには十字キーを連打する必要があり、イライラを増長させる。

このままでは、間違いなく、確実にカメラを地面に叩き付けて破壊するので、早々に手を打つ必要がある。

日付保持用のボタン電池

日付がすぐに消えるのは、本体内にある日付保持用の二次電池(充電可能なボタン電池)が劣化しているためだ。

電池(NP-FM500H)を入れておくと、カメラの電源を切っていても、電池(NP-FM500H)からボタン電池に充電されるので、その後、電池(NP-FM500H)を抜いても、しばらくは日付が保持される。

だが、ボタン電池が劣化すると、日付が短時間で消えたり、完全にダメになると、全く保持されず消えたりする(高速でNP-FM500Hを入れ替えても消える)。

なお、ボタン電池に充電には時間がかかるので、充電済の電池(NP-FM500H)を入れたまま、カメラの電源を切って1日以上放置し、様子を確認すること。

日時設定が消える場合は、ボタン電池の劣化が確定。

このボタン電池は、本体を分解しないと交換できない。

交換は、普通はメーカーに依頼するが、金額は不明。

また、今回のα57(SLT-A57)のように、既に修理を受けない機種の場合は、対応してくれるのかも不明。

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α57(SLT-A57):2012年4月発売

弊社の修理対応は、終了しております。
本製品については、修理のご依頼を承ることができません。

・製造打切年:2013年2月
・補修用性能部品保有期間:7年
・修理対応終了年:2020年2月(超過)

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関連:[SONY] α77 IIのボディ内手ブレ補正の故障と修理 [ILCA-77M2]

自分で交換

メーカーで交換可能としても、たかだか数百円のボタン電池ごときで何万かは取るだろうし、腕に自信のある人は、自分で交換だ!

さっそくボタン電池を注文!

その前に、分解してみて、状況を確認しておく。

万一無理そうなら、ボタン電池を手に入れても無駄になるからね。

!危険!

ストロボ用コンデンサ(グリップの中に入っている)には、最大315Vの電圧で充電されており、電気ショックを受ける危険がある。

ストロボ用コンデンサ_ILCA-77M2
↑α77 IIのストロボ用コンデンサ(340V 260uF)

この電圧は電源を切ったり、電池を外しただけでは放電されず、残留している。

ショート治具を作成し、該当箇所を短絡させ、放電させる必要がある。

ショート治具

係る箇所に触れなければ感電はしないが…自己責任で!

分解

分解は初見でも可能だが、サービスマニュアルがあると安全。

各所にサイズの異なるネジが使われているので注意が必要だが、サービスマニュアルにはそれらも書いてあるからね。

液晶側のカバーを外すのだが、つながっているフィルムケーブルに注意。

勢いよく開けると千切れて終わりだ。

カバーを外すとボタン電池が見えるので、これを新品に交換するだけ。

ML621

コイン型マンガンリチウム二次電池

ML621_コイン型マンガンリチウム二次電池

高容量で長時間のバックアップが可能。

・充電電圧:2.8-3.2V
・公称電圧:3.0V
・公称容量:5.0mAh

関連:ML621 (アマゾン)

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アマゾンに売られているものは、たいてい端子(=脚)が付いているので、切り落とした上で、ヤスリで削り落とす必要がある。

# なぜ、脚の無いものが無いのか?

中華通販であるAliExpressだと脚の無いものが売られており、2個で820円ほど(送料は別途320円必要)。

ML621_AliExpress

関連:ML621 (AliExpress)

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交換したら組み直し、充電済の電池(NP-FM500H)を入れて動作を確認、電池(NP-FM500H)を抜いてしばらく放置、再度電池(NP-FM500H)を入れ電源オン、日付が保持されているかを確認する。

問題なければ作業完了。

あとは、レリーズ/シャッター耐久回数超過でシャッターが逝くか、SONYタイマーが(かなり遅れて)発動して電源が入らくなるか、それとも貴殿が逝くか?

その他

手持ちの2台(α57とα77 II)を分解してみたところ、使われていたのは、どちらもFDKの「ML621」であった。

ML621_ILCA-77M2

FDK:電池や電子部品などを製造するメーカーで、2025年3月までは富士通の連結子会社であった。

だが、サービスマニュアルでは、α77 II(ILCA-77M2)とα57(SLT-A57)では、ボタン電池のパーツ番号が異なる。

ILCA-77M2:BT6660
1-756-134-15 BATTERY LITHIUM SECONDARY

SLT-A57:BT3101
1-756-135-31 BATTERY LITHIUM SECONDARY

入っていた現物が同じなので、どちらも「ML621」でOKだろうけど。

サービスマニュアルでは、ボタン電池(BT3101)を交換する際には、バッテリーホルダー(BH3101)も同時に交換せよ(再使用不可)とある。

だが、ボタン電池のみの交換で問題なかった。

バッテリーホルダーが再使用不可なら、何のためのホルダーなのか?

ボタン電池を取り外す際に、歪んだり欠けたり、ハンダが割れたりするということなのだろうが、注意して行えばボルダーは再利用できる。

なお「SECONDARY」というのは「二次電池」の意味ではなく、「第二の」(第一はNP-FM500H)ということだろう。

Eマウント機であるα6000(ILCE-6000)やα7(ILCE-7)は、ボタン電池が基板のレンズ側に存在するため、基板を外す必要があり、交換がより面倒(=悪質)となっている。

液晶側に突起物を置きたくないからだろうが…

# DSLR-A200、DSLR-A300、DSLR-A900あたりも、ボタン電池は基板のレンズ側に存在(DSLR-A100、DSLR-A700、SLT-A58は液晶側、DSLR-A550はSDカード基板、SLT-A55V/SLT-A33は、なんと上部のフレキシブル基板上に存在)。

キヤノン

かつてのキヤノンのカメラには、日付保持用のコイン電池(CR2025やCR2016)が使われており、分解なしで交換できたが、EOS 50D以降は二次電池となり、不要となった。

EOS 50D:2008年9月 有効画素:約1510万画素 バックアップ電池は不要
EOS 40D:2007年9月 有効画素:約1010万画素 CR2016(日付・時計)
EOS 30D:2006年3月 有効画素:約820万画素 CR2016(日付・時計)
EOS 5D:2005年9月 有効画素:約1280万画素 CR2016(日付・時計)
EOS Kiss Digital N:2005年3月 有効画素:約800万画素 CR2016(日付・時計)
・EOS 20Da:2005年2月(受注開始) 有効画素:約820万画素 CR2016(日付・時計)
EOS 20D:2004年9月 有効画素:約820万画素 CR2016(日付・時計)
EOS Kiss Digital:2003年9月 有効画素:約630万画素 CR2016(日付・時計)
EOS 10D:2003年3月 有効画素:約630万画素 CR2025(日付・時計)
EOS D60:2002年3月 有効画素:約630万画素 CR2025(日付・時計)
EOS D30:2000年10月 有効画素:約311万画素 CR2025(メニュー内容)

簡単に交換できるが交換頻度の多いコイン電池か、交換困難だが長期の交換不要、しかし充電しないと消えてしまう二次電池か、どちらがいいのかは、人に寄るだろう。

充電済の電池をカメラに入れておくのが気になる(=電池の劣化)人もいるので。

また、カメラを頻繁に使う人は電池をカメラに入れておいてもよいが、そうでない人は抜くだろう。

関連:シグマのレンズが2本故障していた事案

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