RescuePRO/RescuePRO Deluxeを使用する – SANDISKのSDカードに付属のデータ復旧ソフト アクティベーションコード シリアル番号
SANDISKのSDHCカード(SDSDXPA-032G-X46)を購入して、しばらく使用している。
関連:α77II(ILCA-77M2)とUHS-I対応SDHCカード [SDSDXPA-032G-X46,TS32GSDHC10,SD-K032GR7AR30]
SDSDXPA-032G-X46は、速度が速いからね。
・最大読取速度:95MB/s
・最大書込速度:90MB/s
・スピードクラス:CLASS10
連写機であるソニーのα77II(ILCA-77M2)で使用している。
連写機は、高速メディアがないとダメだからね。
カメラ内のバッファが埋まると、連写が途切れてしまう。
そうなる前に、バッファ内のデータを、SDカードに書き込む必要があるのだ。
さて、SDSDXPA-032G-X46のパッケージ(箱)の中に、データ修復ソフトの1年間の使用権を付した紙片が入っている。
必要なのはメディアなので、即ポイ♪してしまった人もいるだろうが…
データ修復ソフトの名称は「RescuePRO/RescuePRO Deluxe」といい、登録してから1年間有効のようだ。
実は、パッケージ(外装)にも、それは書かれている。
使わないのもアレなので、使ってみることにする。
まずは紙片にあるように、
http://www.lc-tech.com/rescuepro
にアクセスする。
RescuePROとRescuePRO Deluxeの二種類あるが、SDHCカードのパッケージに入っていた紙片を見て選択する。
今回は「Deluxe」となるが、やはり「Deluxe」の方が、高機能なのかな?
その下にある、Windows SoftwareかMacintosh Softwareを選択する。
(以下は、Windows Softwareとして書く)
RPDLXWIN.zipをダウンロードして解凍すると、RPRO_5.2.4.6_WIN_DLX.exeが得られるので、これをインストールする。
インストール後に起動すると、アクティベーションコードを求められる。
これは、先の紙片に書いてあるシリアル番号ではないので注意。
http://activations.lc-tech.com/
にアクセスし、メールアドレスやシリアル番号を登録することにより、アクティベーションコードを得る必要がある。
アクセスすると、英語の画面となり、入力内容が多く煩雑に思えるが、
画面上にある「日本語」をクリックすると、
日本語になるばかりか、入力項目も大幅に減る。
入力を済ませ、「オンライン登録」をクリックすると、アクティベーションコードが得られる(表示と同時にメールにも送られる)。
得たアクティベーションコードを先ほどの画面に入力し、「有効にする」を押すと、RescuePRO Deluxeのアクティベーションが完了する。
使用できるのは、アクティベーションしてから365日間(1年間)である。
アクティベーションした日と1年間有効ということを、どこかにメモしておくとよいだろう。
残り日数はソフトから確認できるのだが、面倒なため(後述)。
これで、RescuePRO Deluxeのインストールは完了、復旧作業に入る。
復旧したいデータが入っているメディア(SDカード、SDHCカード、SDXCカード、コンパクトフラッシュなど)を、パソコンに接続する。
カードリーダーを経由してもかまわない。
メディアを接続したら、
①写真画像の復旧
②動画/音楽の復旧
③その他メディアの復旧
をいずれかを選択する。
復旧したいファイルの種類を指定するには①か②を、特に指定しないなら③を選択する。
③には、①や②が含まれているという解釈だね。
③にはPDFファイルなども含まれるので、デジタルカメラのファイルに限らない。
対象を絞るため、③よりは①や②の方が復旧処理が速いのだろう。
選択を終えると、メディア(ドライブ)一覧が表示される。
対象のメディアを選択し、「開始」を選択すると、スキャンが始まる。
当然ながら、メディアが破損し、認識すらされない場合は、復旧は不可能。
復旧できる可能性があるのは、メディアは正常だが、内部のファイルシステムが破損し、ファイルが読めないような場合のみに限られる。
対象のメディアが表示されなかったり、メディア一覧が空欄となったり、応答なしになる場合があるが、
RescuePRO Deluxeを立ち上げたまま、メディアを抜き挿しすると表示されることがある。
スキャン中は、その進捗状況が表示される。
容量の大きなメディアだと時間がかかるので、気長に待とう。
スキャン後、復旧できたファイルが保存される。
修復されたファイルは、決まったディレクトリに保存される。
Windows7であれば、「C:\Users\XXX\Documents\回復しました」というディレクトリだ。
復旧したいファイルを選択してから復旧するのではなく、復旧できたファイルが全て保存される。
このターゲットは、なぜかスキャン後でないと変更できないよう(後述)なので、Cドライブの空き容量には注意が必要。
復旧したファイルのファイル名は、「FileXXX.xxx」のような形で自動的に付けられる。
なお、ファイルが1つも復旧できなかった場合は、以下のような画面が出て、作業は終了する。
復旧作業後の画面の ヘルプ>オプション から、修復ファイルの保存先を変更可能だ。
また、ヘルプ>ライセンス管理から、RescuePROを使用できる残り日数を確認できるが、このようなオプションや日数確認が、起動時の画面からできないのが謎。
復旧できたとされるファイルも、完全に復旧されているとは限らない。
画像であれば、以下のようになって正常に表示できないものもある。
これは、異常な画像であるからと切り捨てるのではなく、その一部でも戻れば戻す、という思考からだろう。
復旧以外にも、「メディアバックアップ」と「クリーンアップ」の機能がある。
前者は、メディアの内容をイメージファイル(*.img)として保存するものだ。
後者は、データ復旧をされないよう、データを上書きするもの。
実行に際しては、以下のような警告画面が出る。
メディアの全データに上書きすると元の状態に戻すことができなく(途切れ)
このようなデータ復旧ソフトでデータが復旧できるということは、データを消去したはずのメディアから、容易にデータが復元され、読まれてしまうということだ。
この「クリーンアップ」は、ランダムデータを上書きするなどの方法で、そのような復旧を防止するものだ。
消したつもりが消えていない。
パソコンのデータは、そういうものだ。
データを完全に消去するとなると、かなりの時間がかかるので、消したと目印を付けるだけ。
目印を無視すれば、読めてしまうのだ。
上書きするタイプの消去でない限り、パソコンでファイルを削除しようが、メディアをフォーマットしようが、カメラでファイルを削除しようが、メディアをフォーマットしようが、復旧は可能。
メディアの譲渡や廃棄の際は、特に注意したい。
廃棄するなら、物理的に破壊するのがカンタンだろう。
なお、Transcendのメディアにも、RescuePROではないが、「Recovery RX」というデータ復旧が付いているようだ。
以下は、Transcendのコンパクトフラッシュ(TS32GCF400)であるが、
「Free Software Included Recovery RX」の表記が見られる。
Recovery RXは、Transcendのサイト(http://www.transcend.com.tw/downloads)からダウンロードできるようだ。
関連:コンパクトフラッシュの速度とUDMA対応状況 α700,α900,EOS 7D Mark II
関連:トランセンドのコンパクトフラッシュ(CF)の速度とUDMA対応状況 – α700(DSLR-A700),α900(DSLR-A900)
これらのデータ復旧ソフトの実力は不明だが、RescuePROは1年という使用期限があるということもあり、復旧手段を用意するなら、ファイナルデータなどのソフトを購入するのがよいだろう。
・ファイナルデータ10plus 特別復元版
・ファイナルデータ10plus 特別復元版 [ダウンロード]
・ファイナルデータ10plus 特別復元版 アカデミック
・ファイナルデータ10plus 復元+Office修復
・ファイナルデータ10plus 復元+Office修復 [ダウンロード]
ファイナルデータは昔からあるデータ復旧ソフトで、その実力には定評がある。
当然ながら、オマケのソフトではないので、使用期限はない(OSに依存)。
データ消失はいつ発生するか分からないので、データ復旧ソフトの常備は必要である。
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